顎関節症について
顎関節治療は必要なのか?
顎関節症は痛みが出ている時は
かなり悪化しているときです。
炎症が起きて痛みが引き起こされているからです。
ほとんどの方は、
顎関節症が出ても自然と痛みがなくなり
放置してしまいます。
そうすると、顎の関節に徐々に負担がかかり
突然顎が開かなくなったり
あくびや歯医者の治療で大きく口を開けた時に
口が閉じなくなってしまうのです。
顎関節症の症例分類
(日本顎関節症学会)
この順番で絶対に症状が進むわけではありません。
重複して症状が重なり合うこともあります。
- 咀嚼筋障害(Ⅰ型)
- 顎関節や顎を閉じるための筋肉が硬くなり痛みやコリが出ている状態
- 顎関節痛障害(Ⅱ型)
- 顎関節の痛みが出ている状態
- 顎関節関節円板障害(Ⅲ型)
- 顎関節内の関節円板のずれが生じている状態
a.復位性
b.非復位性
- 変形性顎関節症(Ⅳ型)
- 顎関節を構成する骨に変形が出ている状態
このうちⅣ型に関しては、
骨の変形が認められるため鍼灸施術適応外です。
ただ、
負担をかけている筋肉の負担を減らすことや
自律神経の調整は可能ですので
ご相談くださいませ。
顎関節症の鍼灸
顎関節症の鍼灸は、痛みや不快感を緩和し、口の開閉や噛み合わせの改善を促すために行います。
鍼灸治療では、体の経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーパターンに沿って、鍼を刺激することで治療を行います。顎関節症の場合、顎の周りの筋肉や関節にあるツボに鍼を刺激することで、痛みや不快感を緩和することができます。また、顎の周りの筋肉の緊張をほぐすことで、口の開閉や噛み合わせの改善を促すこともできます。
ただし、鍼灸治療は、症状の程度や原因によって効果が異なる場合があります。また、治療効果を得るためには、複数回の治療が必要な場合があるため、治療の期間や回数についてはご相談ください。
顎関節症のセルフケア
顎関節症の症状を軽減するためには、以下のようなセルフケアが有効です。
- 顎の筋肉をほぐすストレッチ:口を大きく開けてゆっくりと数秒間キープする、口を閉じたまま唇を軽く噛み合わせて数秒間キープするなどのストレッチを行うことができます。
- 噛む力を抑える:硬いものや大きなものを噛むことを避け、柔らかいものを食べるようにします。
- 温冷療法:痛みを和らげるために、温かいタオルや温水袋を顎に当てる、氷や冷凍食品をタオルで包んで顎に当てるなどの温冷療法を行います。
- ストレスを軽減する:ストレスが原因となっている場合には、リラックスするための方法を取り入れることが重要です。例えば、軽い運動や深呼吸、マッサージなどが有効です。
- 姿勢を改善する:正しい姿勢を保つことで、顎の負担を軽減することができます。座っているときは、背中を伸ばして肩を下げるようにしましょう。